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【コラム】経営効率化のキーワードは「アンバンドル化」

目次

■バックオフィス業務の効率化と共に主活動も精査を!

前回は企業が本質的に価値を出すべき領域はどこか?という点を指して「コア・コンピタンス」について説明しました。では価値を生み出さないバックオフィス業務などに代表される支援活動いずれを効率化するだけで十分でしょうか?実は価値を産み出す「主活動」についてもアンバンドル化(分解)し、課題を整理、統合していくというプロセスで、自社組織の各部門の職務定義を再検討してみるという観点が必要です。

■管理会計とバリューチェーン

まずバックオフィス業務においては、「支援活動」という名の通り、それ自体は直接的な価値を生み出しません。もちろん間接的には企業の事業継続にはどれも必要不可欠ではありますが、その企業が掲げる提供価値を産み出すという機能ではありません。

一方で、「主活動」に定義される仕入れ〜製造〜販売の各プロセスはそれぞれの部門間において付加価値を出すことができます。代表的な考え方としては「アメーバ経営」が有名でしょう。「アメーバ経営」ではその独特の管理会計システムによって、主活動として捉えられていなかった仕入れや製造と言った部門についても、「時間あたり付加価値」という定量評価によって、付加価値を出すことが求められました。現在の経営戦略論のバイブルとも言うべきマイケル・ポーター「競争戦略」でもバリューチェーン上の各機能によって競合に対して優位性を持つことが戦略構築の一部としても定義されています。

以前はこういった経営戦略論を忠実に具現し、企業が自社に付加価値を持った各機能が連鎖をもって強みを出すバリューチェーンが優位性となりましたが、現代では考え方として一般化してしまい、どの企業でもバリューチェーンを構築、結果的にバリューチェーンでは企業は競合に対して差別化することが非常に難しくなっています。

■「持つべきところの精査」と「持たないところも精査をする」重要性

今の時代ではいかに「持つべきところ」と「持たないところ」をもって戦略化するという考え方が主流になりつつあると言えます。物流網は発展し、ネットワーク環境は充実している現代において、「支援活動」のみならず、「主活動」においてもそのプロセス単位をアウトソース化したり、効率化して省人化するなどの取り組みが重要と言えます。

アンドリュー・マカフィー著「プラットフォームの経済学 機械は人と企業の未来をどう変える?」では今後の第四次産業革命下においての働き方を下記のように述べています。

デジタル技術が進歩し浸透するにつれて、近年ではこうした「企業のアンバンドリング」が大幅に増えている。これまで企業組織の内部でやっていた仕事の多くが市場に出されるという大きな流れが来ていることは、まちがいない。

自社で持つべきところを「主活動」「支援活動」いずれもスコープ対象とした上で、できる限り「アンバンドルできるところをアンバンドルする」という考え方で、アウトソース化やクラウドによる省人化を意図的に行ってみてはいかがでしょうか?

 

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エグゼクティブ・アドバイザー
廣瀬 タカヒコ
Takahiko Hirose

愛知県出身。エンターテイメント企業でアーティストのマーケティングやEC事業責任者、世界的レストランチェーンのマーケティング責任者などを経て、現在は某IT企業CSチームのマネジメント、リーダーシップ育成、メカニズム設計などに従事。ワクフリではアドバイザーとして、主にマーケティングを中心に担当。

グロービス経営大学院大学2020年3月卒業見込み(卒業時MBA)

【主な登壇実績】

・2019年8月20日 グロービス経営大学院大学福岡校  キャリアセミナー ゲスト
・2019年9月24日 第一回 BIZ READ交流会 モデレーター

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