リスキリングとは?中小企業こそ取り組むべき?
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皆様こんにちは。
クラウドサービスを活用し企業のバックオフィス業務改善・業務効率化をサポートする、株式会社ワクフリです。
最近、毎日のようにニュースで聞くようになった「リスキリング」というワード。
ワクフリの主要なお客様である中小企業の方々からも、日々「リスキリングとは何か」「リスキリングは中小企業にも必要なのか」といったお問い合わせを頂戴しています。
そこでこの記事では、リスキリングが求められている背景から中小企業にこそリスキリングが必要な理由、具体的なリスキリングの流れなどについて解説します!
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そもそも、リスキリングとは?
リスキリングとは、社会・経済といった環境の変化に伴い、仕事において新たに必要となったスキルを獲得したり、従業員に獲得してもらうことを指します。
誤解されがちですが、リスキリングは「学び直し(リカレント教育)」とは異なります。一般的に「学び直し」は現職を離れ個人の学びたいことを改めて学習するという意味合いが強く、学ぶ対象は必ずしも仕事において必要とされるスキルとはかぎりません。
では、なぜ今「リスキリング」がこんなにも注目を集めているのでしょうか?
求められる背景
日本においてリスキリングが求められる理由として、「生産年齢人口の減少」を背景にした「デジタル化」「技術的失業」などが挙げられます。
厚生労働省は、日本では当面のあいだ生産年齢人口の減少が続く一方、IT分野などでは労働力の需要が高まる見込みがあり、そうした分野への労働移動による需給調整が需要になるとしています。
(厚生労働省「令和4年版労働経済の分析」より。①は「令和3年版 厚生労働白書」、③はみずほ情報総研株式会社「IT人材需給に関する調査」より厚生労働省作成)
現在あらゆる分野においてAIやロボティック・プロセス・オートメーション(※)などの新しい技術が使われるようになっています。こうした新技術が浸透するほど従来のスキルだけでは対応できなくなるため、新たなスキルを習得しなければなりません。
(※Robotic Process Automation:RPAと略される。業務を自動化すること)
一方、デジタル分野の発展は別の問題もはらんでいます。人工知能(AI)やロボットにより、従来人が行っていた業務が代替される可能性があります。
こうした「技術的失業」の恐れもあり、今後なくなる可能性のある業務に就いている労働者をITなど成長分野のスキルをもった人材にするために「リスキリング」を実施する必要があるのです。
中小企業にこそ必要な理由
上記のような事情から、企業の存続のためにはこれから成長が見込める分野で新事業を始める、デジタル・トランスフォーメーション(DX)などにより業務効率化をはかるといった対応が欠かせません。そうした戦略を打つためにはもちろん当該分野の知識をもった人材が必要となります。
「それなら技術をもった人を採用すればいい」と思っていませんか?
これこそが中小企業こそリスキリングを始めるべき理由です。
成長分野やDXにくわしい人材はまだ少なく、市場では激しい人材獲得競争が続いています。人材を得るためには大手企業とも同じ土俵で競争しなければいけません。結果として採用コストがふくらみ、企業財政を圧迫することも考えられます。
こうした事情から、中小企業こそリスキリングの必要があるのです!
中小企業のリスキリングの現状
現在、中小企業ではどの程度リスキリングが進んでいるのでしょうか?
厚生労働省「令和3年度能力開発基本調査」によると、OFF-JT(※)または自己啓発支援に費用を出していない企業が半分を占めることがわかりました。
(※Off the Job Training:職場外で実施される仕事に関わる訓練のこと)
(厚生労働省「令和3年度能力開発基本調査」)
日本では中小企業が99.7%を占める(中小企業庁より。2016年6月時点)ことや、大企業と比較して中小企業の方が人材や資産といったリソースが少ないことを考えると、中小企業ではよりリスキリングが進んでいないことがうかがえます。
リスキリングを始めるなら今がチャンス!?
中小企業ではリスキリングが進んでいないことがわかりました。
つまりいまのうちから始めれば、ライバル企業と差をつけられることになります。
また、中小企業のほうが大企業と比較してリスキリングを進めやすい面もあります。
従業員数が少ない分、経営者の意図が伝わりやすかったり従業員のリスキリングの現状を把握・カイゼンしやすいからです。
では、具体的に何から始めればいいのでしょうか?
リスキリングの流れ
リスキリングの流れは個々の会社の事情にもよりますが、一般的に以下の流れで進めていくのがいいでしょう。
①リスキリングの目的を決定
新事業を立ち上げるのか、業務の効率化をはかるのかなどにより必要な技術は異なるはずです。まず企業の成長戦略を明確にし、リスキリングの目的を決めることが要となります。
②必要なスキルの選定
①で設定した目的に必要なスキルはなにか、具体的に選定します。
また、従業員がいまもっているスキルを見える化し、自社に足りないスキルを抽出することも大切です。
③対象従業員の選定
どの従業員にリスキリングをしてもらうか、個々の企業の戦略に合わせて選ぶ必要があります。
④学習方法の選定
対面式の授業やeラーニング講座など、様々なサービスが提供されています。選択したスキルにふさわしい学習方法はどれか、対象となる従業員の意見を聞きながら選定するのが望ましいでしょう。
⑤リスキリング実施
実際にリスキリングを行います。従業員の意見を聞きながら、必要があれば修正するといった対応が必要となります。
とはいえ、①~⑤まで全て自社だけで実施するのは困難です。これまで900社以上の中小企業の業務改善を行ってきたワクフリでは、業務課題の洗い出しから伴走支援いたします。
リスキリングについてぜひお気軽にお問い合わせください!
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