DXコンサルティングの重要性やサービス内容をご紹介!
目次
DX推進には、技術的な専門知識はもちろん、人材育成や組織づくり等、あらゆる要素を戦略的に実行をする必要があります。
そこで本記事では、円滑にDXを推進させるために必要なDXコンサルティングの重要性や、サービス内容、会社選定時の注意点等について解説します。
お勧めのDXコンサルティング会社についても紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
IT導入だけでDXは成功しない
「DX=ITツールの導入」と誤解されるケースもありますが、DXの成功にはIT導入だけでは不十分です。上図の通り、ITツールの導入は変革を実現するための手段に過ぎません。
例えば、クラウドサービスやAI導入は、業務効率化や意思決定のスピードアップを促進します。しかし、こうした技術を活用しても、組織の既存の価値観や運用フローが変わらなければ、DXの本質的な目的は達成されません。
そのため、DXコンサルティングを提供する会社では、単にITツールの導入支援をするのではなく、DX推進に必要な要素を包括的に支援する立ち位置にあるということを念頭に置いておく必要があります。
DXコンサルティングが必要な背景とは?
DXコンサルティングが必要な背景には、以下の3つが挙げられます。
- DX人材の確保・育成が困難
- 経営戦略やロードマップの設計が曖昧
- 社内関係部署の連携が難しい
1.DX人材の確保・育成が困難
「中小企業の DX 推進に関する調査」では、DX推進の課題として「人材不足」が多く挙げられていることが分かります。
出典:独立行政法人中小企業基盤整備機構「中小企業のDX推進に関する調査 アンケート調査報告書」をもとに作成
人材不足を紐解くと、実際には以下の問題に直面しているケースが多いです。
- 「どのようなスキルを持った人材が必要かわからない」
- 「採用市場での競争が激しく、優秀な人材を獲得するのが難しい」
- 「社内での育成には多大なリソースと時間が必要」
DXコンサルティングは、企業がこれらの課題に対処するための戦略を立て、必要な人材要件の整理から育成に至るまでの役割を担います。
2.経営戦略やロードマップの設計が曖昧
次に、明確な経営戦略やロードマップ設計ができていないという課題も多く挙げられます。
企業のビジョンや具体的な経営戦略が明確でなければ、社員が一体となってDXを推進することは難しくなります。
また、DXの進捗を測るために適切な評価軸やKPI設定がなければ、その成果を実感することも困難です。
DXコンサルティングはこうした曖昧さを解消し、企業が一貫した方向性を持ってDXを推進できるように、戦略立案から評価指標の定義付けをする役割も担います。
3.社内関係部署の連携が難しい
最後に、社内における関係部署間での連携の難しさも、コンサルティングの必要性と関連しています。
DXは企業全体の取り組みであるため、異なる部署間での情報共有や協力が必要不可欠です。しかし、属人化に陥りがちな企業では、情報共有や協力がスムーズに行われないこともしばしばあります。
この際、DXコンサルティングを依頼すると、組織体制の構築を支援し、部署間の壁を取り払い、効率的な連携を実現するために必要なアドバイスを受けられます。
DXコンサルティング会社の主なサービス
DXコンサルティング会社が提供するサービスは多種多様ですが、本記事では以下の5つをピックアップしてご紹介します。
- 戦略立案
- 業務設計
- テクノロジーの導入支援
- 組織設計
- 人材育成
1.戦略立案
DXの効率的な推進には、綿密な戦略やロードマップ設計が重要です。
戦略立案においては、まず現状の社内状況を調査し、DX推進における障壁や不足要素を業務レベルの粒度から組織設計、経営戦略の粒度までクリアにする必要があります。
社内の人々は組織に適応しており、ときには主観的な視点に囚われることがあります。そこで、幅広い業界知識を有し、最新のトレンドや市場の動向に精通しているDXコンサルティング会社に依頼することで、客観的な視点から社内調整を行うことができ、新たな視点やアイディアを得ることができます。
2.業務設計
会社のビジョンやありたい姿を実現するには、足元の業務設計の見直しも重要です。
DXコンサルティング会社では、業務担当者へのヒアリングや業務ドキュメントの収集を通して社内外に跨る業務フローを可視化し、分断されている / ⾮効率なオペレーションになっている部分がないかの現状分析を行います。
その上で、課題に対するソリューションや最適な業務フローを検討し設計します。
3.デジタルツールの導入支援
DX推進はデジタルツールの導入をすることで、大幅に前進するケースが多くあります。
しかし、市場には多種多様なデジタルツールが存在し、それぞれ異なる機能や特性があるため、ツール選択を誤ると、返って業務効率が低下する可能性もあります。
DXコンサルティング会社では、理想的な業務フローを実現するために最適なデジタルツールの導入のご提案や、既に導入済みツールの運用見直し、社内システム開発を行います。
自社内での開発・導入は、多大な時間やコストがかかる可能性があります。そのため、コンサルティング会社の保有するデジタルツールの知識や課題解決手法を活用し、導入や保守運用コストを削減し、スピーディーかつ低リスクな実行を目指しましょう。
4.組織設計
新しいシステムやプロセスの導入には準備期間や適応期間が必要であり、成果を得るまでに時間がかかります。そのため、業務プロセスを属人化させず、中長期的な視点で組織として遂行できる実現可能な組織体制を構築することが重要です。
DXコンサルティング会社では、組織の変動や人員不足にも迅速に対応できる体制を構築するため、各業務フローにおける人材の役職や職務内容の再定義、社内規定や業務運営マニュアルの整備をサポートします。
5.人材育成
出典:独立行政法人 中小企業基盤整備機構「中小企業のDX推進に関する調査(2023年)」をもとに作成
日本企業の70%以上がDXについて必要性を感じていますが、既に取り組んでいる企業はわずか7分の1に留まっています。その主な要因は、DX人材の不足です。デジタル変革を成功させるには、適切な人材が不可欠ですが、その確保は容易ではありません。
そのため、DXコンサルティング会社は、実践型研修やワークショップを実施し、社員様ならびに組織全体のスキルアップ支援を行います。
実践型の研修を受けることで、DX推進後も継続的に組織内でPDCAサイクルを実施できるようになります。
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続きを読む ≫DXコンサルティングを依頼する時の注意点
DXコンサルティングを依頼する際には、以下に注意しましょう。
- 社内のDX推進担当者を決める
- コンサルタント任せにしない
- 適切なコンサルタント会社を選ぶ
1.社内のDX推進担当者を決める
DXコンサルティングを依頼する際には、社内のDX推進担当者をアサインすることを推奨します。
コンサルタントと社内の様々な部門との間に立ち、円滑なコミュニケーションの橋渡しを行う役割を果たす人材が必要だからです。
担当者の選出に際しては、単にデジタル技術に精通しているだけでなく、組織の文化や風土を理解し、それを尊重しつつも変革を推進できるリーダーシップと説得力を兼ね備えていることが求められます。
また、異なるステークホルダー間の利害を調整し、組織全体としての合意形成を図ることができる交渉力も不可欠です。
DXコンサルティングを通じてビジネスの持続的な成長を実現するためには、社内外のリソースを効果的に結びつけることができる人材の存在は不可欠であると言えるでしょう。
2.コンサルタントに丸投げをしない
DX推進プロジェクトの成功は、組織内のリーダーシップとコンサルティング会社の協力によって実現されます。
丸投げされた場合、コンサルティング会社は一般的なソリューションやアプローチを提供せざるを得なく、組織固有の要件や課題を適切に考慮できない場合があります。
あくまでもコンサルタントは、推進をサポートする役割ということを念頭におき、社内体制を整えた上で依頼するのがよいでしょう。
3.適切なコンサルタント会社を選ぶ
DXを成功に導くには、適切なコンサルタント会社の選定も非常に重要です。
知名度や会社規模だけでコンサルタント会社を選ぶのではなく、自社の課題に対して再現性の高い解決ソリューションを提供しているかどうかで判断する必要があります。
以下のようにコンサルタント会社によって、特色や強みも異なります。
- 大手で大規模なDX推進に強い
- 大手ではないが中小企業のコンパクトなDX推進に強い
- 特定の業界に精通したDX推進に強い
例えば、自社がデータ活用の最適化を目指している場合、データ分析に強みを持つコンサルタントを選ぶべきでしょう。
DXコンサルティング会社の料金体系
DXコンサルティング会社の料金体系は、一般的に「人件費」と「コンサルティング期間」を基本として算定されます。
また、プロジェクトの規模や複雑さ、および要求される専門性の度合いによって変動するため、料金は案件ごとにも異なります。
- 顧問契約:月額10万円から100万円の範囲
- 時間契約:1時間あたり1万円から
- 成果報酬型:売上の〇%分、人件費削減の〇%分など
顧問契約は、企業の要望に応じた柔軟なサポートが期待できるため、中長期的な関係性構築に適しています。
時間契約は短期間で特定の課題に対処する際に選択されることが多いです。
成果報酬型の料金体系は成果が直接企業の利益に影響を与えるため、クライアントにとってリスクが低く、成果に対するインセンティブがコンサルタントに与えられる形となります。
実績豊富なDXコンサルティング会社3選
最後に、実績豊富なDXコンサルティング会社として以下の3社を紹介します。
- NTTデータ
- PwCコンサルティング
- アクセンチュア
1.NTTデータ
NTTデータのDXコンサルサービスは、主にデータドリブンでのDXをワンストップで支援するというものです。
作業の効率化やデータからの答え合わせではなく、予測する機能を筆頭とした意思決定の基盤を築き上げられます。
実際、大手製薬メーカー、大手精密機器メーカー、大手化学メーカー、大手自動車OEM、大手自動車部品(Tier1)、大手工作機械メーカー、大手金属・加工メーカーなど、多くの企業で実績を上げています。
豊富な知見を有していることから、最先端の技術を社内に取り入れた経営管理DXを検討している企業様にお勧めです。
2.PwCコンサルティング
PwCコンサルティングのDXコンサルサービスでは、戦略策定から実行・実現まで総合的に支援を受けることができます。
- Learn(学ぶ)
- Work(協働する)
- Share(共有する)
という3つの軸を基本とし、トレーニングから仕組みづくりに至るまで総合的にアプローチしてくれます。
実績としては、株式会社ひろぎんホールディングスにおけるDX認定の取得支援や、富士通におけるDXの生き残り戦略”策定支援”などが挙げられます。
総合コンサルティングファームとして、M&Aや再編を含む大規模なDXの推進を検討している際におすすめです。
3.アクセンチュア
アクセンチュアのDXコンサルは、CxOレベルとの議論を通じて、モノづくりの将来像を共に考える伴走型とも言える支援です。
ケースバイケースに応じた適切な提案を実施しており、根幹システムの刷新から業務改革、組織再編まで幅広く手がけています。
Yahoo!や三菱UFJフィナンシャル・グループ、中電CTI、関西電力などの支援実績があり、その内容もさまざまです。
多面的な視点からDX課題を明らかにし、大きな規模感でプロジェクト推進が必要な企業におすすめです。
中小企業のDX推進ならワクフリへ
中小企業のDX推進では、戦略立案、人材不足、組織設計の観点など多くの課題に直面するため、基本的にはDXコンサルティングの支援を受けながら二人三脚でプロジェクトを推進することを推奨します。
当社ワクフリでは、貴社内にDX推進チームを設置し、チームの一員としてプロジェクト推進を全面サポートいたします。
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